2017年7月13日木曜日

DELL PowerEdge 14th Generation Servers

Intel がいうところの「ここ10年で最大の進化」である Xeon Scalable Family の発表を受けて、DELL から14世代の PowerEdge が正式発表となりました。

早速 DELL EMC のUSサイトで情報見てみましたが、やっぱりいいですね。
いまのトレンドを全部押さえましたって感じで。

今回いちばん気になったのが、2ソケット1Uサーバの PowerEdge R640。
これまでも PowerEdge シリーズはこの 6x0 シリーズが 1U 最高スペックで、Wave1としてリリースされていたので、今回も予想通りの展開です。

メモリはうちくらいの規模の企業だとそれほど積まないのですが、単体で1.5TBまで詰めるみたいです。高密度サーバなのでメモリどんどん積んでオールフラッシュ、仮想化で詰め込むサーバという感じです。
数百人くらいの規模だと、クラウドも活用したら本社のデータセンターは全部で24Uでいけちゃうんじゃないかと思えてきます。

ドライブは単体で2.5"を12ドライブ(前面10、背面2)、起動ドライブとしてM.2 SSDをRAID構成で組めます。
RAIDコントローラはなぜか従来と同じ H330、H730p が用意されていますが、追加として H740P(8GBキャッシュ。最後の「P」が資料によって大文字だったり小文字だったり、正式名称が良くわからない。)が追加されています。そもそもハードウエアのRAIDコントローラが今後いるのかどうかはあるにしても、RAID 6 あたりが組みやすくなるかもしれません。

オールフラッシュの流れもあり SAS SSD がプッシュされている感じがしますね。
仮想化ホストをたくさん動かすこと考えると、ランダムアクセス性能が圧倒的に高い SSD 中心に組みたくなります。まぁ、全部 SSD だと社内稟議が通らないほど膨大なコストになるため、個人的にはお値段考えて今年の段階では SAS HDD を中心に考えています。
R640は仮想化ホスト前提の作りなので、M.2ドライブやNVMeドライブも結構詰めます。

iDRAC9はまだ実物見てないので何とも。
前評判高いみたいなので、機会を見て DELL のショールームで見てみようかと。
この手の帯域外管理システムは一度使うと戻れません。うちでは新規で購入するサーバは iDRAC Enterprise 以上、PCならば vPro 搭載以外は考えられません。
Windows Update のため遠隔から再起動するときなんて、これらの帯域外管理ができないと、たまたまメモリエラーで起動ストップなんてことになると目も当てられません。
(過去に何度か経験ある)

ネットワークはドーターカード形式なので、Intel 標準にできるのが良いですね。サーバーとして半端ないトラフィックを受け付けるとなると、いまだインテルに一日の長があるように感じています。(感じるだけかも)
5年使う前提で 10GbE 前提の X550 QP でいくか、現実解として X550 DP + I350 DP のコンビにするか。PCI 使わなくても Quad Port までいけます。
仮想化中心であれば、ドーターカードはホストアクセスのために使い、仮想化ゲストは PCIe Gen3 に NIC ばんばん挿してそちらを使えばよいのかと。
10GbE はまだまだスイッチが高いので、1GbE の QP でリンクアグリゲーションして負荷分散というのが小規模企業の現実的なところでしょうか。

VDIの利用が考慮されているのか、NVIDIA NVS310をビルトインすることもできます。
もうこの辺りになってくると Active Directory を導入してフォルダリダイレクトしているようなケースだと、事務職レベルの負荷だと手元にPC要るのかって話です。



超ざっくりですが、Xeon Silver か Gold で 2S 構成にして、メモリ64GB以下、SAS HDD 中心で組んで、OSは Windows Server Standard 構成にすると 120万円~150万円くらいっぽいです。
もう少しメモリ積んで Windows Server を Datacenter にしても250万円でおつり来るくらいなので、5年リースで月額5万円以下。乱立しているアプリケーションサーバを集約するにはいいですね。Windows 10 と RDS のライセンス入れておうちからVPNアクセスのVDIサーバとしてもいいかな。


年末に向けて R440 なども予定されているみたいですし、AMD のアナウンスによれば、EPYC搭載の PowerEdge 出るそうなので、今年後半から来年度にかけては技術交代が目覚ましいことが予想されます。
R3x0/R2x0シリーズはついこの前に Kaby Lake ベースに変わったばかりだから、もう少し後ですかね。この辺も Xeon Bronze もしくは Xeon Silver を中心とした構成になるのでしょうか。個人的にはこのゾーンは逆に AMD が総ナメしてくれても面白いなぁと。


枯れた技術を中心にサーバを構築するならば、現行の 13G サーバはなかなかのお値段で手に入れることができるようです。
Skylake-SP は未知数なところもありますから現行の E5 v4 を買い納めしておくのもいいかもしれません。まぁ、Skylake-SP が安定するころには次の Cascade Lake が見えてきちゃったりしそうなので、やっぱり会社の基本サイクルに忠実に従って、その時点でやや枯れた技術にするほうが安心です。

年末から来年にかけての調達のころには今回の 14th Generation も評価が定まってくることを期待します。

次期ネットワークでは何とか vSAN とか入れたいのですが、もう少し価格下がらないかな。いまのところ3ノードでシステム全体1,500万円前後では手が出ませんが...
(3ノードだとHDDでいうところのRAID5だから、1ノードに障害でたら復旧するまで気が気でなくなってしまう。最低4ノードいるとなると、さすがに厳しい)


HPEさんの10Gサーバはどう出てくるか。

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